電話の向こうでオペレーターが聞く「お名前をいただけますか?」。私「う~ん?」。
いつから名前はいただくものになったのか。これは、よくある短縮ことばなのでしょうか。「お名前を(教えて)いただけますか?」の「教えて」を省略した
のでしょうか。または、英会話の電話を受けるシーンでは、May I ask who’s calling?やMay I have your
name?などと言うようです。前者は「どなたでしょうか?」と訳されますが、後者は、「お名前をいただけますか?」そのものですね。
「いただく」と言う言葉で、もう一つ思い出したことがあります。ずいぶん前のことですが、テレビでフュギアスケートを観ていたら、ゲストのタレントが最
後に言った言葉が「感動をいただきました」。いつから感動はいただくものになったのです?あの奇人、変人と言われた小泉元首相でさえ、横綱貴乃花が優勝し
た時、「痛みに耐えてよくがんばった。感動した。」と叫びました。
「名前」は、伺うもの。「感動」は、するもの。「いただく」のは、ご飯やお金にしましょう。